codex doctorとは
codex doctor は、Codex の手元の状態を診断するコマンドです。公式ドキュメントでは、サポートへの問い合わせ前や、うまく動かないインストールを調べる時に使う診断レポートとして案内されています。Codexが起動しない、認証が通らない、設定まわりが怪しい、といった時に、まず現在の状態を見える化するために使います。
doctor の結果は「この設定に変えれば必ず直る」という指示ではありません。出力された項目を手がかりに、インストール、設定、認証、実行環境、Git などのどこで止まっているのかを分けて見ます。
codex doctorを使う場面
- Codex CLIが起動しない、または途中で止まる時
- ログイン状態や認証状態が分からない時
- 認証エラー、接続エラー、権限エラーの切り分けをしたい時
- ネットワーク接続やプロキシ、社内環境の影響が気になる時
- 設定ファイルやローカル状態を確認したい時
- 不具合報告や問い合わせ前に、状態を整理したい時
- GPTや別のAIに相談する前に、貼ってよい範囲の診断メモを作りたい時
codex doctorで確認する項目(公式の8分類)
2026年9月24日時点の公式ドキュメントでは、診断レポートは次の8つの状態を確認すると説明されています。「見ること」「注意点」は、結果を読む時の考え方として当サイトで整理したものです。実際の表示はバージョンや環境で変わります。
| 項目 | 見ること | 注意点 |
|---|---|---|
| インストール(installation) | Codex が正しく入っていて起動できるか | 再インストールの前に、結果を控えておく |
| 設定(configuration) | config.toml などの設定の読み込み | 結果だけを見て勝手に変更しない |
| 認証(authentication) | ログインや認証の状態 | トークンや秘密情報を貼らない |
| 実行環境(runtime) | Codex が動く環境 | OSやCLIのバージョン差に注意する |
| Git | Git の状態 | リポジトリ名やパスが出ることがある |
| ターミナル(terminal) | ターミナル環境 | 表示崩れ、実行ポリシー、権限に注意する |
| app-server | Codex のアプリやIDE拡張を動かしている仕組みの状態 | デスクトップアプリやIDE拡張だけ動かない時の手がかりになる |
| スレッド一覧(thread inventory) | 保存されている会話(スレッド)の一覧 | 削除、初期化、リセットは慎重に行う |
codex doctorの基本コマンドとオプション
まずは通常の診断を実行します。出力が長い場合は、エラーや warning の周辺だけでなく、どの項目が成功し、どの項目が確認待ちなのかも見ます。
codex doctor
2026年9月24日時点の公式ドキュメントに載っているオプションは次の5つです。
| オプション | 何をするか | 使う場面 |
|---|---|---|
--summary | 分類ごとの結果の行と、最後の件数のまとめだけを表示する | まず全体をつかみたい時 |
--all | 詳しい表示で、長い一覧を省略せずに表示する | 気になる分類を詳しく見たい時 |
--json | 伏せ字処理をした、機械で読める形式のサポート用レポートを出力する | 報告書や問い合わせに添える時 |
--ascii | 状態の表示や区切りを ASCII 文字だけで表示する | 記号が崩れて表示されるターミナル |
--no-color | 色を付けずに表示する | 結果をテキストとして保存する時 |
codex doctor --summary
codex doctor --json
--json と報告書への貼り方
--json は、公式ドキュメントでは伏せ字処理(redacted)をしたサポート用レポートを出力するオプションと説明されています。報告書や別ツールで整理しやすい形式ですが、伏せ字処理があっても、貼る前に、パス、ユーザー名、リポジトリ名、設定値、環境変数のような情報が残っていないか確認します。
報告書へ貼る前の整理例
codex doctor 確認:
- 実行日時: 2026-05-25
- 実行環境: Windows / PowerShell など
- 気になる項目: 認証で警告が出た。ほかの分類は問題なし
- 伏せた情報: ユーザー名、ローカルパス、認証情報
- 次に確認したいこと: ログイン状態とCLIバージョン
Codexが動かない時の切り分けの流れ
- まず
codex doctorで状態を確認する - エラーや警告が出ている分類(インストール、設定、認証、実行環境、Git など)を控える。全体をつかむだけなら
codex doctor --summaryを使う - 診断結果をそのまま公開せず、秘密情報を伏せる
- すぐに設定変更や削除をせず、関連ページや公式情報を確認する
- 報告書に「確認したこと」「伏せたこと」「次に試すこと」を分けて書く
診断結果に貼らない方がよい情報
| 貼らない情報 | 理由 | 代わりにどう書くか |
|---|---|---|
| 認証トークン | 第三者に使われる可能性がある | 「auth周辺でエラー」と書く |
| APIキー | 課金や不正利用につながる可能性がある | 値を消して項目名だけ残す |
| パスワード | アカウント保護に関わる | 絶対に貼らない |
| ローカルの詳細パス | ユーザー名や社内構成が見える場合がある | 必要なら「伏せ字のプロジェクトパス」のように一般化する |
| 社内リポジトリ名 | 非公開情報にあたる場合がある | 「private repo」などに置き換える |
| 設定ファイル全文 | 秘密情報や内部URLが混ざりやすい | 該当行だけ伏せて共有する |
doctor の結果を見て、すぐ設定ファイルを直したり、ローカル状態を削除したりするのは避けます。特に認証、キャッシュ、設定、作業ディレクトリに関わる操作は、バックアップや影響範囲を確認してから進めます。
FAQ
codex doctorを実行すれば、原因は必ず分かりますか?
必ず分かるとは限りません。インストール、設定、認証、実行環境、Git などを分けて見るための手がかりとして使います。結果だけで断定せず、ログや再現手順も合わせて確認します。
--json の出力をそのまま報告書に貼ってもいいですか?
そのまま貼る前に、秘密情報、ユーザー名、ローカルパス、内部URL、設定値が含まれていないか確認してください。必要な部分だけ抜き出し、伏せた情報も報告書に書くと安全です。
doctorでconfigに注意が出たら、すぐ設定を変えてよいですか?
すぐ変更しない方が安全です。設定変更は他の作業や認証状態に影響することがあります。まず現状をメモし、必要ならバックアップを取ってから小さく確認します。
Codex CLIがPowerShellで実行できない時も使えますか?
実行ポリシーやPATHの影響でコマンド自体が起動しない場合があります。その場合は、エラーメッセージ、OS、ターミナル、実行したコマンドを整理し、秘密情報を伏せて相談します。
出力が長すぎる時はどうしますか?
--summary を付けると、分類ごとの結果の行と、最後の件数のまとめだけになります。気になる分類が見つかったら、通常の表示や --all(長い一覧を省略しない)で詳しく確認します。
公式情報はどこで確認しますか?
CodexやCLIの仕様は変わる可能性があります。OpenAIのCodex関連ドキュメントやヘルプ、現在のCLIのヘルプ表示を確認し、このページは実務での切り分け補助として使ってください。
Codex最新情報
statusとdoctorを分けて確認する
Codex doctorは自分の環境の確認、statusはサービス側の状態確認として使い分けます。ログや認証情報をそのまま貼らないことも大切です。


