ChatGPT summary workflow

ChatGPTで要約する方法

要約は、ただ短くする作業ではありません。残すべき要点、捨ててよい情報、次の判断に必要な情報を分ける作業です。

当サイトはOpenAI公式サイトではありません。ChatGPTやCodexの使い方を、実体験ベースで整理する非公式ガイドです。

機能、料金、提供プラン、対応環境は変わる可能性があります。最新の仕様・料金・対応プランはOpenAI公式情報をご確認ください。

要約の目的を先に決める

「要約して」だけで頼むと、全体を均等に短くしたものが返ってきます。実務で欲しいのはたいてい別のもので、目的によって残すべき部分が変わります。

目的残すもの指示の例
内容を把握する主張と根拠「主張と根拠を3点で」
判断する選択肢と条件「決めるべき点と、その条件を」
人に伝える相手に関係する部分「◯◯部に関係する箇所だけ」
作業するやること「やること・期限・担当だけ」

要約で落ちるもの

短くする過程で、決まって落ちるものがあります。判断に使う場合は、次を明示的に残すよう指定してください。

  • 条件 — 「〜の場合に限り」が消えて、一般論になる
  • 例外 — ただし書きが省かれる
  • 不確実さ — 「〜と思われる」が断定になる
  • 反対意見 — 主流の意見だけが残る
  • 数値の前提 — いつ時点か、どの範囲かが消える

「条件と例外は省略せず残して」と一言足すだけで、かなり変わります。

長い資料を扱う時

資料が長い場合、一度に渡すと全体が薄く要約されます。次の順にすると精度が上がります。

  1. 章ごとに分けて渡し、章ごとに要約させる
  2. 章の要約を並べて、全体の構造を作らせる
  3. 結論に関わる章だけ、原文に戻って確認する

3番を飛ばさないでください。要約された要約は、条件がほぼ残りません。

複数の資料をまとめる時

複数を一度に渡すと、食い違いが平らにならされて1つの説明にまとめられます。これが一番危険な挙動です。

  • 「食い違う点は統合せず、両論として残して」と指定する
  • 資料ごとに出典と日付を付けて渡す
  • まとめた後、食い違いが残っているか確認する

食い違いは、そこに判断が必要だという合図です。消されると、判断すべきことがあったこと自体が見えなくなります。

要約させる前に決める2つ

目的のほかに、次の2つを決めておくと出力が安定します。

決めること指定の例
誰が読むか「決裁者向け。専門用語は避けて」
どの形式か「箇条書き5点」「表で」「300字の文章で」

形式を指定しないと、毎回違う形で返ってきて比べられません。同じ種類の資料を繰り返し要約する場合は、形式を固定してください。

要約を人に渡す時

要約したものをそのまま人に渡す場合、次を添えてください。

  • 元の資料が何か(名前と日付)
  • どの範囲を要約したか
  • 確認していない部分があるか

これが無いと、受け取った側が原文にあたれません。要約は原文の代わりではなく、原文への入口として渡すほうが安全です。

実践ログから分かったこと

要約で実際に困ったのは、複数の資料を一度に渡した時でした。食い違っていた部分が、自然な1つの説明にまとめられていて、どちらの資料に何が書いてあったのか分からなくなりました。

それ以来、「食い違いは統合せず残して」と必ず書いています。まとまった文章になるより、判断が必要な箇所が見えるほうが実務では役に立ちます。

FAQ

どのくらいの長さに要約すべきですか?

長さより目的です。把握したいのか、判断したいのかで残すものが変わります。

長い資料はどう渡しますか?

章ごとに分けて要約させ、最後に構造をまとめさせてください。一度に渡すと全体が薄くなります。

要約の内容は信用できますか?

構造の整理は概ね機能しますが、条件と例外が落ちます。判断に使う部分は原文を確認してください。

複数の資料をまとめられますか?

できますが、食い違いを統合させないよう指定してください。指定しないと1つの説明にまとめられます。