仕事で使う時に最初に決めること
個人で使う場合と違い、業務では入力してよい情報の範囲を先に決める必要があります。ここが曖昧なまま使い始めると、後から問題になります。
- 顧客情報、個人情報を入力してよいか
- 社内の未公開情報を入力してよいか
- 取引先との契約に守秘の条項がないか
- 出力をそのまま提出してよいか、確認者が必要か
- 使ったことを記録する必要があるか
会社にルールがある場合はそれに従い、無い場合は「固有名詞と数字は伏せる」を最低線にしてください。
業務で手数が減る作業
| 作業 | 任せる部分 | 自分でやる部分 |
|---|---|---|
| 会議メモの整理 | 決定・宿題・未決に分ける | 分類の基準を決める |
| 報告書 | 構成と文章化 | 数字と結論 |
| メールの下書き | 文面を整える | 宛先・期限・依頼内容 |
| 手順書 | 抜けている手順を指摘させる | 実際の手順 |
| チェックリスト作り | 項目の洗い出し | 優先順位 |
共通しているのは、判断は自分、形にするのは任せる、という分け方です。
向かない使い方
- 個別の状況に対する結論を出させる(前提を持っていません)
- 医療、法律、税務、労務の判断
- 社内の事情を知っている前提の相談
- 最新の制度や料金の確認
- 数字の計算を検算なしで使う
とくに3つ目は見落とされます。社内の経緯や人間関係を知らないため、一般論としては正しくても実行できない案が出ます。
複数人で使う場合
チームで使う時は、次を決めておくと事故が減ります。
- 入力してよい情報の範囲を全員で共有する
- 出力をそのまま提出しない、と決める
- 誰が最終確認するかを決める
- うまくいった指示の書き方を共有する
4番目は効果が大きい部分です。同じ作業を各自が別々に試すより、効いた指示を1か所にまとめるほうが早く回ります。
始める時の順番
業務で導入する時は、影響の小さい作業から始めてください。いきなり顧客向けの文書から始めると、確認の負荷が高く続きません。
- 自分だけが読むもの — メモの整理、論点の洗い出し
- 社内で共有するもの — 議事録、手順書の下書き
- 社外に出るもの — メール、資料。確認者を通す
1で使い方の勘所をつかんでから2へ進むと、確認すべき箇所が分かった状態で使えます。
続けるための記録
使い方が定着しない原因は、うまくいった方法が残っていないことです。次の3つだけ残してください。
- 効いた指示の書き方(そのままコピーできる形で)
- うまくいかなかった作業と、その理由
- 入力しないと決めた情報の種類
2つ目が意外に役に立ちます。向かない作業が分かっていると、無駄な試行が減ります。
実践ログから分かったこと
業務で使い始めた時に決めておいてよかったのは、入力してよい情報の範囲でした。決めていないと、その場の判断で少しずつ範囲が広がります。固有名詞と数字を伏せても、相談の大半は成立します。
もう1つ、効いた指示の書き方を1か所にまとめたことです。同じ作業を各自が別々に試していた時期は、うまくいく書き方が個人の中に留まっていました。
FAQ
会社の資料を入力してよいですか?
社内ルールと契約を先に確認してください。判断が付かない場合は固有名詞と数字を伏せてください。
出力をそのまま提出してよいですか?
すすめません。数字と結論は必ず自分で確認してください。
どの作業から始めるとよいですか?
判断を伴わない整理の作業からです。会議メモの分類や、チェックリストの洗い出しが向きます。
社内の事情を踏まえた相談はできますか?
前提を持っていないため、一般論としては正しくても実行できない案が出ます。判断は自分でしてください。


