GPT-5.5 → GPT-5.6 for Codex

CodexはGPT-5.5から5.6で何が変わった?モデル・推論・使い方の変更点

モデル名だけでなく、選び方、推論レベル、作業画面、直接指示、承認の考え方まで変わりました。旧方式を残す場面と、新方式へ移す場面を分けて説明します。

先に結論:5.5ではGPT-5.5を中心に推論の深さを選びました。5.6では、まずSol・Terra・Luna、次に推論レベル、最後に権限と完了条件を決めます。GPT→Codex→GPTの往復は必須手順ではなく、必要な時に使う選択肢になりました。

Codexの5.5から5.6への変更点一覧

比較項目GPT-5.5時代GPT-5.6以降実務で変えること
モデルGPT-5.5を中心に利用Sol、Terra、Lunaの3階層難しさ、量、反復性でモデルを選ぶ
既定GPT-5.5またはFast modeを選択PowerはSol+Medium迷ったらPowerから始める
日常作業GPT-5.5内で推論量を調整Terraへ分離できる通常修正や読み取りをTerraで評価
大量処理同じモデルへ定型作業も依頼Lunaを選べる形式と判定基準を固定してLunaへ
推論従来のeffortやFastを調整Light、Medium、High、Extra High、Max、Ultraモデルと推論を別々に選ぶ
最深推論xhighなどを使用Maxで1つの課題を深く考える最難関だけMaxを有効化
並行作業人が複数タスクへ分けて管理Ultraがサブエージェントへ分割独立した作業線がある時だけ使う
アプリCodexアプリを独立して使うChatGPTデスクトップ内の専用Codex体験Chat、Work、Codexを左上で選ぶ
指示方法GPTで注文書を作りCodexへ渡す運用も多いCodexへ目的・対象・制約・完了条件を直接伝える同じタスクで調査から検証まで続ける
CLI設定model = "gpt-5.5"model = "gpt-5.6"、必要ならTerra/Luna固定モデルと評価を更新する
承認Sandboxと承認ポリシーを使用仕組みは引き続き別レイヤー5.6を理由にフルアクセスへ変えない
完了確認差分、テスト、報告を確認同じく人間確認が必要長時間・並行ほどログと差分を詳しく見る
訂正しておきたい点:5.5でもCodexへ直接指示できました。5.6で初めて可能になった機能ではありません。現在はアプリ統合、モデル階層、Workとの役割分担が揃い、直接型を基本にしやすくなったという運用上の変化です。

モデル選択は1本から3階層へ

Sol複雑、曖昧、高価値、原因不明、仕上がり重視。既定のPowerでも使われます。
Terra日常の実装、既存ページ補強、通常の調査、読み取り中心の仕事。
Luna抽出、分類、変換、構造化要約など、入力・出力・判定基準が明確な反復処理。

GPT-5.5で行っていた通常作業は、Terraが自然な移行候補です。ただし公式ガイドも、迷う場合はSolから始めるよう案内しています。最初から安いモデルへ一括移行せず、同じタスクで結果を比較します。

# config.toml
# 5.5
model = "gpt-5.5"

# 5.6 flagship
model = "gpt-5.6"

# CLIの一回指定
codex --model gpt-5.6
codex exec -m gpt-5.6 "現在の変更をレビューして"

推論レベルは名前の置換ではなく、選び直す

OpenAIの現行Codexガイドは、GPT-5.5の推論設定とGPT-5.6に完全な対応関係はないと説明しています。使い慣れた仕事をLightまたはMediumから試し、不足を見て段階的に上げます。

設定意味向く作業注意
Light短く軽い推論明確な1ファイル修正、確認CLIではLow表示
Medium速度と深さの均衡通常実装、記事、調査既定のPowerはSol+Medium
High複数手順を詳しく検討原因調査、複数ファイル変更時間と使用量が増える
Extra Highさらに深い推論重要な設計、複雑な比較対象プランと表示を確認
Max1つのタスクへ最大級の推論時間最難関の問題設定で表示を有効化する場合あり
Ultraサブエージェントを並行稼働独立した調査・実装・検証線単なる「非常に高い推論」ではない

GPT→Codex→GPTから、Codexへの直接指示へ

5.5までの分かりやすい基本

GPTで考える → Codex用の指示文を作る → Codexで実装 → 結果をGPTへ戻して判断する。

5.6以降の基本

Codexで対象フォルダを開く → 目的・対象・制約・完了条件を直接伝える → 調査・実装・テスト・報告 → 同じタスクで修正する。

直接指示で最初に伝える5項目

  1. 目的:何を実現したいか。
  2. 対象:フォルダ、リポジトリ、URL、ファイル、データ。
  3. 制約:変えないもの、使ってよい情報、権限、禁止事項。
  4. 完了条件:テスト、表示、公開、差分、件数などの合格基準。
  5. 停止条件:承認を求める操作、判断を戻す場面。
目的:既存ページを5.6の情報へ更新する。
対象:指定した3ページとsitemapだけ。
変えない:無関係なtitle、canonical、robots、GSC、AdSense。
完了条件:バックアップ、200、内部リンク、構造化データ、390/768/1280pxを確認。
停止条件:削除、外部送信、権限拡大は実行前に承認を求める。

企画と実装を別の視点で分けたい場合、またはCodexへ渡す前に方針だけ相談したい場合は、従来の往復型も残します。

CodexはChatGPTデスクトップ内の専用体験になった

2026年7月9日の更新でCodexアプリはChatGPTデスクトップへ統合され、ChatとWorkの隣に、技術作業用のCodexが置かれました。Codexはコード作成、デバッグ、テスト、コマンド、リポジトリ、差分レビューを担当します。

  • 素早い質問や相談はQuick Chat。
  • 調査、文書、表計算、プレゼン、Siteなどの完成物はWork。
  • ローカルフォルダ、コード、サイト、Git、ターミナルはCodex。
  • 同じプロジェクトでも、成果物ごとにタスクを分けます。

5.6でも承認・Sandbox・フルアクセスは別問題

モデルが強くなっても、できる操作の範囲はSandbox mode、止まって承認を求める条件はApproval policyで決まります。標準的なworkspace-writeでは作業領域内へ書き込めますが、ネットワークや領域外操作には制限があります。

設定5.6での考え方使う場面
承認を求める範囲外、通信、外部作用の前に止める通常の本番作業
代理で承認信頼できる定型操作だけ条件付きで進める繰り返しテストや限定された処理
フルアクセスSandboxを外すためモデル性能とは無関係既に別の隔離環境がある特殊な場合だけ
5.6だから権限を広げる、は誤りです。必要なフォルダ、通信先、コマンドだけを許可し、削除、公開、送信、課金、認証変更は人間確認を残します。

GPT-5.5から5.6へ移るチェックリスト

  1. Codexのモデル選択でPowerまたはGPT-5.6 Solを確認する。
  2. 従来の代表タスクをMediumで実行し、品質と使用量を比べる。
  3. 日常作業はTerra、明確な大量処理はLunaで小さく再評価する。
  4. MaxとUltraを常用せず、難題と分割可能な大仕事だけに使う。
  5. config.toml、CLI引数、スクリプトの固定モデルを確認する。
  6. GPTから転送していた長い指示を、目的・対象・制約・完了条件へ短く整理する。
  7. Sandboxと承認設定を維持し、モデル更新と同時に権限を広げない。
  8. 差分、テスト、リンク、表示、公開結果を人が確認してから標準化する。

関連ガイド

よくある質問

CodexはGPT-5.6で何が一番変わりましたか?

Sol、Terra、Lunaのモデル階層と推論設定を別々に選べるようになり、Chat、Work、Codexの役割分担も明確になりました。

GPT-5.5のCodexはもう使えませんか?

すぐに使えなくなるという意味ではありません。利用できるモデルは画面と契約で確認し、新しい作業は現行推奨のGPT-5.6から評価します。

GPTからCodexへ指示を渡す方法は古いですか?

古いというより、必須ではなくなった運用です。企画と実装を分けたい時は往復型、対象と完了条件が明確ならCodexへ直接伝える方法が向きます。

GPT-5.5の推論設定を5.6へそのまま移せますか?

公式ガイドは完全な対応関係がないと案内しています。使い慣れた作業を軽い設定から試し、結果を見て上げます。

MaxとUltraの違いは何ですか?

Maxは選択したモデルへ一つの課題を深く考えさせる設定です。Ultraは複数のサブエージェントへ作業を分けて並行処理します。

5.6ならフルアクセスにしてよいですか?

モデル更新と権限は別です。通常は作業領域を限定し、外部通信や範囲外操作だけ承認する設定から始めます。

CLIのモデル設定は何へ変えますか?

旗艦モデルならgpt-5.6を使います。日常処理はgpt-5.6-terra、明確な反復処理はgpt-5.6-lunaも比較します。

確認したOpenAI公式情報

この記事は2026年7月14日時点の公式情報をもとに整理しています。モデル、プラン、推論レベル、画面、使用量、最低バージョンは変更される可能性があります。