Codex 利用記録の集計 / 8月3日

Codexの8月3日の履歴を数え直す

2026年8月3日に、運営サイトの1つで Codex の再生成により39ページの本文が戻ってしまった件は、別の記事に当日のメモから書きました。この面では、同じ日の Codex の履歴が実際に何を残していたかを、スクリプトで数え直します。

サイトの名前は伏せています。履歴の中身(コマンドや本文)は、秘密情報が混ざるおそれがあるため読んでいません。数えたのは、呼び出しの名前と回数、コマンド文に特定の語が含まれていた回数だけです。

先に答え:履歴の回数は数えられますが、『どのファイルが消えたか』は履歴からは言えませんでした

自分もこの設定で試すべきか:事故の経緯を後から確かめたい時、Codex の履歴だけに頼るのは足りません。8月3日の履歴には、呼び出しの回数(exec 652 回・shell_command 10 回・apply_patch 1 回)は残っていましたが、再生成がどのファイルを書き換えたかは、回数の集計だけでは分かりません(履歴の中身は読んでいません)。

変更前の本番の退避と、変更後の差分の記録を、人の手で別に残しておく必要があります。

記録の条件

項目内容
数えた日2026年11月1日
CLI の版履歴の中の版は 0.137 から 0.147 まで。今回数えるのに使った CLI は codex-cli 0.162.0-alpha.17.2(Windows)
環境Windows 11 の自分のPCに残る Codex の履歴(ChatGPT デスクトップアプリで使った分)
期間最初のセッション 2026年6月8日 〜 最後のセッション開始 2026年8月11日(履歴の中の最後の記録は10月13日)
数え方の単位セッション=履歴ファイル1本。ターン=1回の依頼(task_started の記録1件)。コマンド=shell_command という名前の呼び出し1回

課題とコマンド

課題:2026年8月2日と3日に、Codex が何の道具を何回呼んだかを数える。

node aggregate2.js
node aggregate3.js
# 画面には件数と分類名だけを出し、本文は出さない

数え方

数え方:対象は、Codex が PC に残している履歴ファイル 215 本のうち、読めた 214 本(2026年6月8日〜8月11日に始まった作業)。1本は大きすぎて読み込みに失敗したため含めていません。数えたのは Node で書いた集計スクリプト(aggregate.js)で、画面にも記録にも本文やコマンドの中身は出していません。出したのは件数と分類名だけです。日付は日本時間です。記録に付いた時刻の日で数えているため、前の日に始まったセッションの続きも、その日の分として数えています。exec は、この道具の中身を読んでいないので、何をする呼び出しかは分類していません。

出力(集計の結果・抜粋)

{
 "8月2日": {
  "開始したターン": 154,
  "exec": 1894,
  "shell_command": 6,
  "apply_patch": 0,
  "それ以外の道具": 259,
  "zip を含むコマンド": 2,
  "削除系の語を含むコマンド": 71
 },
 "8月3日": {
  "開始したターン": 63,
  "exec": 652,
  "shell_command": 10,
  "apply_patch": 1,
  "apply_patchで触ったファイル": {
   "追加": 0,
   "更新": 2,
   "削除": 0,
   "HTML": 1
  },
  "それ以外の道具": 74,
  "zip を含むコマンド": 46,
  "削除系の語を含むコマンド": 12
 }
}

計測した時間

集計スクリプトかかった時間(実測)
aggregate.js(種類・ターン・パッチ・承認・モデルなどを一度に数える)15.9 秒
aggregate2.js(承認要求の行方・上限100の日・8月2日と3日の呼び出し)15.1 秒
aggregate3.js(種類別の失敗・月別の権限・8月2日と3日の詳細)17.1 秒

最初に aggregate.js を回した時は18.6秒でした。上の表は、集計を作り直して回した時の値です。履歴は圧縮された状態で215ファイル・約2.5GBあります。各1回の実行です。

結果:8月2日と3日の比較

項目8月2日8月3日
その日に動いたターン数15463
exec の呼び出し1,894652
shell_command の呼び出し610
apply_patch の呼び出し01
zip や圧縮・展開の語を含むコマンド(apply_patch 以外)246
削除系の語(Remove-Item・rm・del など)を含むコマンド7112

8月3日は、zip を含むコマンドが 46 回で、前日の 2 回より多くなっています。当日のメモには『日付つきの作業用の圧縮ファイルから作り直させた』とあり、方向は合っていますが、この回数が再生成そのものを表すかは、中身を読んでいないので言えません。

Codex を始めたセッションの数は、日別に見ると 7月13日が 45 本、7月29日が 36 本と多く、8月3日は 6 本、8月5日は 1 本、最後の8月11日は 13 本でした。8月3日の後は、ほとんど使われていません。

分かったこと

  • 履歴は『何回、どの道具を呼んだか』を数えるには使える。『どのファイルを、どう書き換えたか』は、道具の中身を読まないと分からず、秘密が混ざる履歴を読むのは慎重にすべきだと分かった。
  • 事故の復旧は、履歴ではなく、変更前の本番の退避(日付と時刻の名前のフォルダ)と、書き足した所に付けた目印のコメントで行えた(当日のメモ)。
  • 8月3日に作業を Claude Code へ寄せたことと、Codex のセッション数が8月3日以降ほぼ無くなっていることは、同じ時期に並んでいる。

向かない場面

  • この集計で、事故の原因を特定すること。回数しか数えていない。
  • zip の回数を、再生成の回数とみなすこと。
  • 履歴をそのまま公開したり、第三者に渡したりすること。履歴には作業の本文や接続情報が入るおそれがある。

公式ドキュメント

編集:ちんあなご編集部/最終確認:2026年11月1日。実行日:2026年11月1日。使った CLI:codex-cli 0.162.0-alpha.17.2(Windows)。

EDITED & REVIEWED

編集・検証情報

編集責任
運営者 ちんあなご編集部
最終確認
(実際に実行した日)
更新履歴
(新規掲載)

公式情報、実際の操作で確かめたこと、運営者の判断を区別して記載しています。画面や上限は変わる場合があるため、重要な操作の前に公式資料と現在の画面を確認してください。