Codex 利用記録の集計 / 権限

Codexのフルアクセスは81%:5,285ターンの権限

Codex の履歴には、依頼(ターン)ごとに承認の設定とサンドボックスの種類が残っています。2026年6月8日からの5,285ターンを数え直し、フルアクセスがどのくらいの割合だったか、workspace-write で承認を求められた回数、利用上限に当たった日を載せます。

運営者1人のPCの記録です。以前の記事(218スレッドの内訳)はスレッド単位、この面はターン単位で数えているため、割合が少し違います。承認を誰がどう返したかは、ログに残っていないものがあります。

先に答え:承認なしのフルアクセスは速く回りますが、安全を決める場所がそこしか残りません

自分もこの設定で試すべきか:私のPCでは、5,285ターンのうち 4,284 ターン(81.1%)がフルアクセス・承認なしでした。workspace-write で動かした 932 ターンでは、承認を求める要求が 1,281 回出ていました(1ターンあたり 1.37 回)。

承認が頻繁に出る手間と、承認なしで進む速さの間で、フルアクセス側に寄せた結果が81%です。寄せる場合は、作業フォルダの外に大事なものを置かない、変更前の退避を取る、といった手順を先に決めます。

記録の条件

項目内容
数えた日2026年11月1日
CLI の版履歴の中の版は 0.137 から 0.147 まで。今回数えるのに使った CLI は codex-cli 0.162.0-alpha.17.2(Windows)
環境Windows 11 の自分のPCに残る Codex の履歴(ChatGPT デスクトップアプリで使った分)
期間最初のセッション 2026年6月8日 〜 最後のセッション開始 2026年8月11日(履歴の中の最後の記録は10月13日)
数え方の単位セッション=履歴ファイル1本。この面のターン=turn_context(承認とサンドボックスの設定が依頼ごとに書かれる記録)1件。task_started の記録数(4,493)とは一致しないが、理由は調べていない

課題とコマンド

課題:依頼ごとの承認設定・サンドボックスの種類と、承認要求の回数を数える。

node aggregate.js
node aggregate2.js
node aggregate3.js
# 画面には件数と分類名だけを出し、本文は出さない

数え方

数え方:対象は、Codex が PC に残している履歴ファイル 215 本のうち、読めた 214 本(2026年6月8日〜8月11日に始まった作業)。1本は大きすぎて読み込みに失敗したため含めていません。数えたのは Node で書いた集計スクリプト(aggregate.js)で、画面にも記録にも本文やコマンドの中身は出していません。出したのは件数と分類名だけです。ターンの数は、履歴の turn_context の記録の数です(5,285)。承認要求は、コマンド実行の引数に sandbox_permissions: require_escalated が付いたものです。

出力(集計の結果・抜粋)

{
 "承認設定_ターン数": {
  "on-request": 932,
  "never": 4353
 },
 "サンドボックス_ターン数": {
  "workspace-write": 932,
  "danger-full-access": 4284,
  "read-only": 69
 },
 "承認要求_require_escalated": 1281,
 "理由文つき": 1281,
 "prefix_rule 付き": 765,
 "承認要求が出たときのサンドボックス": {
  "workspace-write": 1281
 }
}
{
 "承認要求の出力": {
  "全体": 1281,
  "終了コード付き_実行された": 1275,
  "reject・denied などの語を含み実行されなかった": 0,
  "その他_判定できず": 6
 },
 "上限100に達した日_tokenCountの記録数": {
  "primary": {
   "2026-07-12": 46,
   "2026-07-14": 29,
   "2026-07-13": 55,
   "2026-07-30": 106,
   "2026-07-25": 64
  },
  "secondary": {
   "2026-06-09": 23
  },
  "primary_dayCount": 5,
  "secondary_dayCount": 1
 }
}

計測した時間

集計スクリプトかかった時間(実測)
aggregate.js(種類・ターン・パッチ・承認・モデルなどを一度に数える)15.9 秒
aggregate2.js(承認要求の行方・上限100の日・8月2日と3日の呼び出し)15.1 秒
aggregate3.js(種類別の失敗・月別の権限・8月2日と3日の詳細)17.1 秒

最初に aggregate.js を回した時は18.6秒でした。上の表は、集計を作り直して回した時の値です。履歴は圧縮された状態で215ファイル・約2.5GBあります。各1回の実行です。

結果:月別の権限と、承認要求の行き先

月ターン数danger-full-accessworkspace-writeread-only
2026年6月2,2421,864(83%)3780
2026年7月2,5211,990(79%)47358
2026年8月463371(80%)8111
2026年10月5959(100%)00

10月の59ターンは、8月までに始まったセッションの続きです(セッションの開始は8月11日までしかありません)。

承認の設定は never(承認を求めない)が 4,353 ターン(82.4%)、on-request(必要な時に聞く)が 932 ターンでした。on-request の932ターンは、workspace-write の932ターンと件数が一致しています(1件ずつの突き合わせはしていません)。

承認要求 1,281 回のうち 1,275 回は、そのあとコマンドが実行されて終了コードが出ていました。拒否や取り消しを示す語を含む出力は、文字で探した範囲では0回です。誰が承認したか(自分で押したか、自動の見直しか)は、ログからは数えていません。

モデルと推論の深さ(ターン数)は、モデルが gpt-5.5 2,692・gpt-5.6-sol 2,028・gpt-5.6-terra 285・gpt-5.6-luna 133、推論が medium 4,177・ultra 768・high 207・xhigh 64・low 69 でした。

利用上限に当たった日

履歴の rate_limits には primary と secondary の2つの枠の使用率が残っています。使用率が100に達した記録のある日は、primary が 7月12日・13日・14日・25日・30日の5日、secondary が 6月9日の1日でした。それぞれの枠が何時間の枠かは、ログの項目名からは分かりません。

7月は推論 ultra のターンが 692 あり、6月(0)から増えた月です。月別の増減と上限日の関係は、ここでは因果を言えません。

分かったこと

  • フルアクセス・承認なしが5ターンのうち4ターンを占めた。6〜8月の月ごとの割合は79〜83%で、ほぼ変わらない。
  • workspace-write は、承認を求められる要求が1ターンに1回以上出る水準だった。手間が、フルアクセスに寄った一因と考えられるが、運営者の動機はログからは分からない。
  • read-only は69ターン(1.3%)。使う場面は限られた。

向かない場面

  • 『81%の人がフルアクセスにしている』と読むこと。運営者1人・2か月の数字。
  • 承認要求の回数を、危険なコマンドの回数とみなすこと。何を承認したかの中身は見ていない。
  • フルアクセスで事故が起きる確率を、この数字から出すこと。

公式ドキュメント

編集:ちんあなご編集部/最終確認:2026年11月1日。実行日:2026年11月1日。使った CLI:codex-cli 0.162.0-alpha.17.2(Windows)。

EDITED & REVIEWED

編集・検証情報

編集責任
運営者 ちんあなご編集部
最終確認
(実際に実行した日)
更新履歴
(新規掲載)

公式情報、実際の操作で確かめたこと、運営者の判断を区別して記載しています。画面や上限は変わる場合があるため、重要な操作の前に公式資料と現在の画面を確認してください。