文章は増えたが、現場の情報は増えていない
AIで文章が大量に作れるようになった結果、一般的な説明はどこにでもあるようになりました。逆に価値が上がったのは、その場にいた人しか知らないことです。作れないものが希少になります。
何が「現場の情報」か
| 作れる | 作れない |
|---|---|
| 一般的な説明、定義 | 実際に来た人の質問 |
| 手順の解説 | やってみて失敗した理由 |
| メリットとデメリットの整理 | かかった時間と費用の実測 |
| 比較表 | 途中で判断を変えた経緯 |
| よくある質問(想定) | 実際に何度も聞かれること |
右側は、体験した人が書き留めない限り存在しません。だからこそ、書くだけで他所と差が付きます。
集める方法
特別なことは要りません。すでに毎日発生しているものを、書き留めるだけです。
- 実際に聞かれた質問を、その場でメモする
- 断られた理由、選ばれた理由を記録する
- やってみて駄目だったことを残す
- 数字を記録する(時間、回数、費用)
1つ目が最も集めやすく、最も役に立ちます。同じ質問が3回来たら、それはページ1枚分の需要があるということです。
集めた情報を形にする
集めただけでは使えません。次の形にすると、読み手に届きます。
- 実際に聞かれた質問を、そのままの言葉で見出しにする
- 答えを、自分の経験から書く
- 一般論の部分だけ、整えるのを任せる
- 数字と固有名詞を確認する
1番目が要点です。言い換えると検索されている表現から離れます。聞かれた通りの言葉を使ってください。
出してはいけない情報
- 特定の個人が分かる内容(同意が無い場合)
- 取引先の名前や条件
- 他人が話したことの、そのままの引用
- 写真に写り込んだ第三者
事例として書く場合は、特定につながる要素をいくつ残しているか数えてください。名前を伏せても、時期・地域・業種が重なれば特定できます。
1つの体験から複数のページが作れる
現場の情報は、1つの出来事から複数の切り口で書けます。同じ内容を使い回すのではなく、扱う場面を変えます。
| 切り口 | 書くこと |
|---|---|
| 質問への答え | 実際に聞かれたことに答える |
| 手順 | どうやったか |
| 失敗 | 何が駄目で、なぜか |
| 判断 | なぜその選択をしたか |
| 数字 | どのくらいかかったか |
切り口が違えば、読む人も違います。ただし同じ本文を貼り回すと、どのページも評価されなくなります。切り口ごとに書き下ろしてください。
続けるための集め方
まとめて思い出そうとすると出てきません。発生した時に残す形にしてください。
- 聞かれた質問は、その場で1行メモする
- 週に1回、メモを見返す
- 3回以上出た質問を、ページの候補にする
- 候補になったら、答えを自分の言葉で書く
2番目を決めておかないと、メモが溜まるだけで使われません。見返す日を決めるところまでが仕組みです。
実践ログから分かったこと
実際に効いたのは、一般的な解説を書くのをやめて、自分が詰まったことだけを書くようにしたことでした。解説はどこにでもあるので、書いても読まれず、書いている側も続きません。
逆に、失敗した話は書くことが尽きません。何を試して、なぜ駄目で、次にどうしたか、という順で書くだけで1本になります。この形は後から自分で読み返した時にも役に立ちました。
FAQ
現場の情報とは何ですか?
実際に聞かれた質問、失敗した理由、かかった時間や費用など、その場にいた人しか知らないことです。
どうやって集めますか?
聞かれた質問をその場でメモしてください。同じ質問が3回来たら、ページ1枚分の需要があります。
書く時にAIは使えますか?
使えます。自分の経験を書いてから、一般論の部分を整えてもらう順にしてください。
事例を書く時の注意は?
特定につながる要素を数えてください。名前を伏せても、時期・地域・業種が重なれば特定できます。
